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2021.11.17 『FOOTPRINTS vol.14』 @日本橋Double Tall – Art & Espresso Bar


浜崎あゆみを爆音でかける夕刻。アクアラインの渋滞を抜け、埋もれる東京タワーがものがなしげにビルへと反射する首都高。京橋ICで降りて日本橋へと走る。

ビル街。閑散とした路地に潜むエスプレッソバーDouble Tallは、かつて車のガレッジであったという細長い造り。店内にはギャラリーも併設され、壁にはずらりとアーティストの作品が展示されている。すでにライブは始まっていて、小ぢんまりした空間で弾ける音のかけらと香帆ちゃんが眩しい。跳ね上げ式のサングラスをさっと閉じる。

企画・主催:米澤一平さんによる定期イベント『FOOTPRINTS』。14回目の今回は米澤一平さんと鈴木ユキオさんに加え、ダンサー4名による日替わりトリオセッション企画。前半の小暮香帆さんが終わり、じきに自分のターンになるとのことでとり急ぎ、うちの庭で育った唐辛子を皆さんに配る。

すり抜けては粉々に砕けゆく一平さんの音、さらりと流れ去るユキオさんの呼応。ふわふわたゆたう残像が触れては消えて。巻き起こる様々な再会に胸が火傷しそうになった、過去からのギフトと信じたいところです。お立ち合いくださった方々、ありがとうございました。


2021.08.22 – 24 『DRIP→TAP→TRIP』 @長野 茶会記クリフサイド


朝出発、中目黒でメンバー勢と合流。中央自動車道のアンニュイなカーブ、ラジオから流れる浜崎あゆみに残暑を感じて走ることしばらく。諏訪南インターを降りると茶会記店主、福地さんのイカした外車に出迎えられた。

厳格な爆走に追随。道の駅とパン屋へ寄り、三日間の滞在に備えたっぷりと積み込む食材の重さ。車窓はみるみる移ろい、深まりゆく緑に若干の視力回復を期待したりする。眠い目を擦り「楽しみすぎて眠れなかった」なんて事象を告げても明るい声が響く、心づよい後部座席。

やがて山道のどん詰まり、崖っぷちで停車。生いしげる白樺の木々を見上げ、茶会記クリフサイドへ到着。旧店舗:四ッ谷の残り香ほのかに漂う磐石な内装に、じわっと沁みる懐かしさ。壁をブチ抜いて搬入したというアンティーク・バーカウンターも健在。ひらけたテラスへ出てやっと、ここが長野県だったことに気づく。

午後四時の昼飯

米澤一平さんは、様々なアーティストと幾重にも及ぶライブセッションを企画されているタップダンサー。綜合藝術茶房 喫茶茶会記より主力メンバー(店主談)で、今回の『DRIP→TAP→TRIP』も彼のいざないによるもの。茶会記クリフサイドにて米澤さんのソロを皮切りに、バリトンサックス:本藤美咲さん、ダンサー:久保田舞さんと映像作家:西純之介さん、かわむらが日替わりでセッションをする会。

お客様ぽつりぽつり、有難みのあまり心臓がぎゅうと絞れる音がした。終演後はみんなで白樺湖へ。草むらをかき分けてガタガタの、遊歩道のほとりに佇んでみる。静寂の水面に浮かぶアヒルボート、うぶ毛をなでるそよ風。気まぐれでめずらしい相手に電話をかけてみると、学生時代に行ったよ白樺湖、と言われた。初地での妙な既視感に脳内シャッターをきって去る。眠りをも忘れて話はなやぐ人々。語り継がれる場、茶会記クリフサイドとの巡り逢いを大切に思う。

ワンピース編みました