すぐそばに春

ウッドテイストにつつまれた、半蔵門線の車両内。木目調の床よりマイナスイオンただよい、目の前にならぶ靴々も心なしか癒されているような。コピペされた自然もどきに穏やかな気持ちになる、神保町。
異路派のツアー中にでっかい蕾をみつけ、いまにも芽吹きそうなそれに堂々としたそぶりで「春!」と告げられた気のする夜。ビル街のかたすみで知る春の訪れ、きっと立派に咲くだろうあの蕾。ひた沈むショパンのバラードと、ともに走れる友との喜び。月花舎はじめ、ご一緒くださる方々ありがとうございます。
終演後、読者の方から意外なご感想をもらったのもあり『サユリ』を読み返した。あなたはあなたの人生を生きている、たぶん季節はずれの夢のように。読了すると今夜は惑星のパレード、水星・金星・木星・土星・天王星・海王星が一直線にならびます……というラジオが流れた。空をみれば一直線というよりもギザギザで、11個の星がいま光っている。







