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2023.12.17 「ノボリトリート」 @小田急線登戸駅前エリア


向ヶ丘遊園行き、あちらの世界へ直行しそうなネーミングセンスに乗車がためらわれる。「向ヶ丘」の現実ばなれ加減と「遊園」のユートピアぽさ、廃業した遊園地名のみが置いてけぼりの終点。常磐線に乗っていたはずなのに千代田線となり、いつのまにか小田急小田原線へ突入してゆく。

この電車はどこに行くんだろうと思われた頃、雲ひとつない日暮れの空に富士山がみえた。終点ひとつ手前の登戸で下車して高架下へ向かうと、見知ったお顔ぶれがたむろしていて落ちつく。今日は米澤一平氏が主催するイベントだったことに気づき、磨きをます敏腕ブッキングにも唸ります。どきどき。

日は沈み、はす向かいのパチンコ屋が照らす高架下。ゆき交う人々、ひそむ音や息づかい、ぶちまけられるものたち。

©Takashi Kanai

小さい頃に空き地で遊んだことを思い出す系のカッコイイことを言いたい……ないけれども、もしあったらこんな感じなのかしらと想像した。いつか誰かが「そういえば、おとなの人たちが遊んでた気がする、ここで」なんて思い出されたらな。


2023.12.10 [ 水 ]− SILENT CHAOS @中野 水性


御茶ノ水駅、聖橋口の改修工事がついに終わった。新改札で迷いに迷う昼下がり、依然として狭いホームから中央線に乗り込み中野で下車。薬師あいロード商店街へ突入すると、古めかしいお店と小洒落たお店が次々と現れてくる。

写真家であられる前澤秀登さんが運営されるスペース「水性」。かつてクリーニング屋さんであった空間をリニューアルされたそう、随所に感じられる当時の名残。剥げた床のかたさ、自営業の事務机、ガラス越しに過ぎゆく街の人々、キッチンタイルのお色……ユーモアたっぷりの内装にもうっとりします。

©manimanium

今回ご一緒するSascia Pellegrini氏は、作曲・パフォーマンスをベースに振付へのアプローチを展開されているアーティスト/研究者。同時に編集者でもあり、国際学術フォーラム評論家、シンガポール芸術学校(SOTA)で教鞭もとられている。2022年からのやりとりを経て共演するにあたり、長年お世話になっているアートディレクター/タップダンサーの米澤一平氏にお声がけしました。会場のご提案や企画概要をはじめ、開催への道のりまでも見事な身のこなしに感謝です。

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「ベストトリオ…」by 三浦一壮氏

川村が画像素材を送り、Sascia氏がビジュアルを作成、米澤氏がテキストをまとめてフライヤーを投稿。ありがたいことに想定以上のお客様が足を運んでくださり、嬉しい驚きとともにはじまりました。

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©manimanium

ひょっこり現れた、津田犬太郎氏の実況もあいまって嬉しくたかまる頃。水性ならではのラストを迎えられ、あたたかな拍手に包まれました。お近くの皆さま、はるばるの方々、ご来場くださり誠にありがとうございました。

▼ Sasciaさんは帰国後「Mikiko」と「Ichi」という音源をリリース。Bandcampでご視聴できます。
Made in Japan | 日​本​製 – Sascia Pellegrini


2023.04.16 飯田知子個展「遺された顔」パフォーマンスイベント 『舞踊批評の肉声 吉田悠樹彦初期芸術評論集(2002-2022)』 出版記念舞踏会 @武蔵小金井 GALLERY BROCKEN


永遠に終わらない、中央線・御茶ノ水駅の工事。ここ10年くらいずっとやっているのでは……狭すぎるホームは健在で、ごった返す人々とホーム幅の明らかなミスマッチ。よく落っこちないな、皆さん。

武蔵小金井駅で降り、ギャラリーブロッケンへ。コンクリートの建物はまるで積み木あそびのような、すとんとした造り。館内では日本画家:飯田知子さんによる個展「遺された顔」が開催、会期のオープニングである本日は舞踊批評家:吉田悠樹彦さんの出版記念舞踏会が行われる。

入場すると舞踏家:Dohrikiさんが登場。やわらかで気さくな物腰に『舞踊批評の肉声 吉田悠樹彦 初期芸術評論集』に載っていた方だ……!と嬉しみをかみしめてぺこりお辞儀。そしてお隣におられる吉田悠樹彦さんへ、ご出版おめでとうございますのお礼。幾多の公演でお目にかかるはもちろん、いつかのご恩とともに。

さらにその横に佇む、TAISHI WATANABEさんにもぺこり。奇遇にもまったく別件で、先月この場で行われたTAISHIさんの単独舞踏会を拝見したところ。いやはやよきかなぼうっとし、心地よい小雨を浴びて帰るなどし。今日は異路派で参上できたこともよろこび。

©飯村昭彦

壁にかけられたふぞろいのキャンバスを眺める。おなじ建物でも質感の異なるふしぎ、こうして絵に囲まれる機会もそうなく「春風」という作品に夢中。近くでみるときらきらしている、気づけばいつの間にお子さんたちがやってきては自由気ままに。その中に飯田知子さんも発見してぺこり。

©飯村昭彦

ふれては手ばなし、まためぐり逢うとき。今もまだ身体の知らない奥底で名残はじけて消えていて。お写真は飯村昭彦さんによるもの、幾度みても初感覚に揺りおこされるようなジャメヴュ。お目にかかりました方々、誠にありがとうございました。

▼『舞踊批評の肉声 吉田悠樹彦 初期芸術評論集(2002-2022)』

https://suijinsha.thebase.in/items/72602451/